〜「食べてるのに元気が出ない」人に知ってほしい分子栄養の話〜

 

その不調、腸の“エネルギー不足”かも?

 

 

⊡ちゃんと食べているのに疲れが抜けない

⊡腸活を頑張っているのに、お腹の調子が安定しない

⊡年々、回復力が落ちている気がする

 

こんな感覚、ありませんか?

 

実はそれ、

腸内環境の問題というより「腸そのものが疲れている」状態かもしれません。

 

腸は食べ物の消化吸収という重要な役割を担い

胃酸や細菌など過酷な環境に常に晒されている場所。

小腸では粘膜が3〜4日で入れ替わるほど迅速な再生が必要なため

毎日修復され続けている、とてもエネルギー消費の激しい臓器。

 

その腸のエネルギー源として、最優先で使われる栄養素が

今回のテーマである 【 グルタミン 】 です。

 

 

グルタミンとは?|腸が一番よく使うアミノ酸

 

   

 

 

グルタミンはアミノ酸の一種で、

体内でも作れるため「非必須アミノ酸」に分類されます。

ただしこれは、

ストレス・疲労・炎症がない場合に限っての話です。

実際には、

 

 ・腸

 ・免疫細胞

 ・筋肉

 ・脳

 

で大量に消費されるため、

現代人の生活では体内合成が追いつかず不足しやすい

「条件付き必須アミノ酸」と言われています。

 

特に重要なのが、

『小腸の粘膜細胞のエネルギー源の約60%がグルタミン』

という点!

 

腸にとって、グルタミンは

主食レベルの栄養素なのです🍚(°_°)

 

 

腸とグルタミンの深い関係

 

        

 

腸は毎日、

食べ物・ストレス・炎症・毒素にさらされながら

常にダメージを受けています。

グルタミンはその腸で、

 

 ・小腸粘膜の修復

 ・腸のバリア機能(タイトジャンクション)の維持

 ・腸管免疫細胞のエネルギー源

 ・炎症の抑制

 

という重要な役割を担っています。

 

つまり、

グルタミンが足りない=腸を修復できない。

どんなに

発酵食品・食物繊維・善玉菌をとっても、

土台である腸粘膜がボロボロのままだと

腸活はうまくいきません。

 

穴が空いたり、錆びたお鍋(状態の悪い腸)にどんな高級食材(いい食事やサプリメント)を入れても、美味しくはなりません(効果ない)よね。

 

 

グルタミンが不足するとどうなる?

 

     

 

グルタミンが不足すると、腸ではこんなことが起こります。

 

  ●腸の粘膜が薄くなる

  ●腸の隙間が広がる(リーキーガット

  ●未消化物や毒素が体内に入りやすくなる

 

結果として、

 

  ●慢性的な疲労

  ●アレルギー症状

  ●肌荒れ

  ●メンタルの不安定さ

  ●免疫力低下

 

など、全身の不調につながっていきます。

腸の問題が、

「お腹」だけにとどまらない理由はここにあります。

 

 

こんな症状ない?腸お疲れチェックリスト

        

 

✅ 3つ以上当てはまったら、腸の修復が追いついていない可能性があります。

 

  ▢朝から体が重く、疲れがとれない

  ▢お腹の張り・ガスが気になる

  ▢下痢と便秘を繰り返す

  ▢食後に強い眠気が出る

  ▢肌荒れやかゆみが出やすい

  ▢風邪をひきやすい

  ▢ストレスに弱くなった

  ▢甘いもの・パン・麺類がやめられない

 

「全部、私かも…」

という人ほど、腸がかなり頑張っています( ;  ; )

 

 

グルタミンが不足しやすい状況・環境

      

 

グルタミンは、

頑張っている人ほど消耗されやすい栄養素です。

特に不足しやすいのが、

 

  • 慢性的なストレス

  • 寝不足

  • 忙しさが続いている

  • 低血糖を繰り返している

  • アルコール習慣

  • 感染症・炎症がある

  • 加齢(30代後半以降)

 

ストレスがかかると、副腎や免疫が優先され、

腸に回るグルタミンが後回しになります。

「ちゃんと食べてるのに回復しない」

人ほど、ここが起きがちです。

 

 

グルタミンが多い食品とおすすめの調理法

 

     

 

グルタミンを多く含む食品

 

  • 鶏むね肉・ささみ

  • 牛赤身肉

  • 魚(鮭、カツオなど)

  • 大豆製品

  • ボーンブロス(骨スープ)

 

調理のポイント

 

グルタミンは加熱や保存で減りやすいため、

 

 ・スープ、汁物

 ・消化しやすい形(ひき肉やスライス肉)

 ・︎お刺身

 ・︎卵かけご飯

 ・︎半熟卵

 ・︎低温調理

 

などがおすすめ。

胃腸が弱っている時は

「よく噛まなくても入る形」が回復を早めます。

 

 

サプリメントでとる場合

  

 

 

目安量

 

  • 1回:2〜5g

  • 1日:5〜10g程度

 

 

タイミング別の効果

 

◇ 空腹時(起床時や食間)

 

 ・腸粘膜の修復がメイン

 ・リーキーガット対策

  ※腸活目的なら基本はここ

 

◆ 就寝前

 

 ・成長ホルモンの材料

 ・回復力アップ

 ・疲労感・消耗が強い人向け

 

腸を整えたい人は、まず空腹時からがおすすめです。

 

 

グルタミンの注意ポイント

 

    

 

 

・胃腸が弱い人は少量から

・一気に大量摂取しない

・人によっては,便秘になりやすい

 →量や頻度を減らして調整を。

・腸が荒れている初期は、一時的に違和感が出ることも

・がんの方(特にサプリメントでの使用)

 →がん細胞は、正常細胞よりも5-10倍早いグルタミン消費速度を維持しているとも言われているため、使用には注意が必要。

 

グルタミンは薬ではなく、

体を修復するための栄養サポートです。

 

 

まとめ|腸が元気だと、人生がラクになる

 

     

 

腸活は

「整える」前に「修復する」ことが大切。

 

  • 腸は回復器官

  • グルタミンは腸のエネルギー

  • 発酵食品や食物繊維だけでは足りない

  • まず腸(自体)を元気にしてから、腸内環境を整える

 

なんとなく不調が続いているなら、

腸がちゃんと回復できているか

一度、見直してみてください。

 

腸が元気になると、

体も心も、驚くほどラクになりますよ(^^)

 

 

 

宮本内科胃腸栄養クリニック 管理栄養士🍴