帯状疱疹ワクチン接種に公費助成が始まりました!(福岡市・令和7年度)
こんにちは。宮本内科胃腸栄養クリニックです。
福岡市では、令和7年(2025年)4月から「帯状疱疹ワクチン」の接種費用に対して、公費助成制度がスタートしました。
これにより、対象の方は通常よりも少ない自己負担でワクチン接種を受けられるようになります。
そもそも「帯状疱疹」とは?
帯状疱疹は、子どものころにかかった水ぼうそうウイルスが、体内に潜伏していたものが、加齢や免疫力の低下をきっかけに再活性化して発症する病気です。
特徴的な皮膚症状(赤い発疹や水ぶくれ)に加え、強い痛みや神経障害を伴うことがあり、重症化すると日常生活に支障が出ることもあります。
ワクチンによる予防は、発症リスクや重症化リスクを大きく下げることが分かっています。
帯状疱疹ワクチンの種類
特徴 | 生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン) | 組換えワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) |
---|---|---|
接種回数 | 1回 | 2回(2か月間隔) |
効果持続 | 約5年程度 | 10年以上持続すると報告あり |
予防効果 | 約50~60% | 約90%以上 |
適応年齢 | 50歳以上 | 50歳以上 |
ワクチンの種類 | 生ワクチン(弱毒化ウイルス) | 不活化ワクチン(ウイルスの一部を使用) |
免疫力が低下している人への使用 | 適応外 | 使用可能 |
自己負担額(助成後) | 4,900円 | 1回12,000円(2回必要、2ヶ月あけて) |
ワクチンには「生ワクチン」と「組換えワクチン」の2種類があります。
効果や接種回数、費用などが異なりますので、年齢や健康状態に応じて医師と相談して決めましょう。
一般的には、効果がより高く、長く続くとされる組換えワクチンが推奨されることが多いです。
帯状疱疹は神経痛が後遺症として残るとその後の生活に支障をきたす場合もあります。
ワクチンの後遺症に関しては現在のところ重篤な報告はされておりません。
ぜひこの機会に接種されることをおすすめします。