「腸内環境が悪い」とはどういう状態?
よく診察で「腸内環境が悪いですね」と説明しますがなかなか意味が伝わっていないことが多く感じます。
腸内環境が悪いと
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お腹の不調(便秘・下痢・お腹の張り)
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疲れやすさ
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肌荒れ
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気分の落ち込み
など、全身の不調につながることがあります。
腸内環境が悪いという言葉には以下の3つ状態が含まれます。
① 腸内細菌のバランスがくずれている
(ディスバイオーシス)
私たちの腸の中には、たくさんの腸内細菌が住んでいます。
その中には、
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体に良い働きをする「良い菌」
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体に悪い影響を与える「悪い菌」
があります。
健康な腸では、良い菌が多く、悪い菌が少ない状態が保たれています。
しかし、
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甘いものや脂っこい食事が多い
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野菜や食物繊維が少ない
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ストレスや寝不足が続く
と、悪い菌が増え、良い菌が減ってしまいます。
このように腸内細菌のバランスが乱れた状態を、医学的には
「ディスバイオーシス」 と呼びます。
② 腸で炎症が起きている
悪い菌が増えると、腸の壁が刺激され、
炎症が起こります。
これは、腸がずっと軽いケガをしているような状態で、
腸が疲れきっているサインです。
この状態が続くと、
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腹痛
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ガスがたまりやすい
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下痢や便秘をくり返す
といった症状が起こりやすくなります。
③ 腸の壁にすき間ができている
(粘膜の透過性亢進)
健康な腸の壁は、
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体に必要な栄養は通す
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バイ菌や毒は通さない
というしっかりしたバリアの役割をしています。
しかし、炎症が続くと腸の壁が弱くなり、
本来は通らないはずのものまで体の中に入りやすくなってしまいます。
この状態を医学的に
「粘膜の透過性亢進(リーキーガット)」
と呼びます。
これにより、
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だるさ
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アレルギー症状
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肌トラブル
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気分の不調
など、腸以外の症状が出ることもあります。
腸内環境が悪い状態とは
まとめると、「腸内環境が悪い」とは、
腸の中の菌のバランスがくずれ、腸が炎症を起こし、腸の壁が弱くなってしまっている状態
のことです。
腸は「食べ物を消化するだけの臓器」ではなく、
全身の健康を支えるとても大切な臓器です。
当院では、検査や栄養の視点から腸内環境を評価し、
一人ひとりに合わせた改善方法をご提案しています。
「なんとなく不調が続いている」
「検査では異常がないと言われたがつらい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。





