腹部膨満(おなかの張り)

このような症状はありませんか?

「ガスで張る」「常にお腹が苦しい」「食後すぐに膨れる」——そんなお悩みは、消化機能・腸内環境・蠕動(ぜんどう)運動・ガス産生・むくみ(腹水)など、複数の要因が重なって起こることが少なくありません。当院は胃腸内科・内視鏡内科として、原因の切り分けと再発予防までを丁寧にサポートします。

腹部膨満の原因

腸内環境の悪化

腸内細菌のバランスがくずれ、善玉菌が減ると日和見菌、悪玉菌が増殖してきます。その中には食べ物を分解するときにガスを産生する菌がいます。腸内環境の悪化はもっとも多いガスの原因です。

腸内環境が悪化する原因は〇〇を参照

消化力の低下

特に胃の消化力が低下するとその先の腸に未消化物が流れ込み、腸内環境を悪化させる原因となります。

胃の消化力低下の原因として

  • ピロリ菌感染・胃炎
  • 慢性的なストレス
  • 血糖調節障害
  • 鉄不足(貧血)
  • 睡眠・運動不足

などが挙げられます。

逆流性食道炎

便秘

便が腸内に長時間とどまると腸内細菌による発酵を受けガスが出続けます。

便秘

器質的疾患

消化管の腫瘍(ポリープ、がんなどによる狭窄、閉塞)、肝硬変による腹水、癒着による腸閉塞など

SIBO(小腸内細菌異常増殖症)

最近注目をあびている病態です。過敏性腸症候群や逆流性食道炎、機能性胃腸症との関連も示唆されております。
詳しくはSIBOのページを参照ください。

SIBO

腹部膨満の検査

胃カメラ検査

胃の消化力低下が腹部膨満の原因の一つです。慢性胃炎やピロリ感染などが無いか詳しく調べることが大切です。
またまれにがんなどの悪性疾患が原因のこともあります。
2年異常胃カメラを受けていない場合は一度検査を受けるようお勧めします。

胃カメラ

  

腹部レントゲン検査、腹部エコー検査

腹部膨満の原因のほとんどは腸管内のガスだまりですが、他に腫瘍であったり、腹水が貯留していたりします。ガスによる膨満かどうかを確認するためにレントゲンやエコーは有用な検査です。

腹部膨満の治療

食事の見直し

糖質の多い食事をしていないか?
食べ過ぎ、早食いはしていないか?

便通のコントロール

便秘気味の場合、プロバイオティクスや緩下剤を用いて便通を改善します

内服薬

胃腸の動きを高める薬や消化をサポートする薬を用います

腹部膨満、おなかの張りでお困りの方は当院まで

腹部膨満は「よくあること」と見過ごされがちですが、その背景は人それぞれです。器質疾患の早期発見生活・腸内環境の立て直しを両輪に、再発しにくい状態づくりを一緒に進めていきましょう。必要に応じて鎮静下での胃カメラ・大腸カメラにも対応しています。お気軽にご相談ください。

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